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「いきしなに よってくれれば ありがたや」

異読  「生き死何 酔って暮れれば 有り難や」

この言葉は、石川県金沢市在住の詩人「石野寛(サトル)」さんの短い詩です。

「残像素描」という詩集の中に見つけました。ご本人の承諾を得て現在、当店のお客様に対するメッセージとして使わせていただいています。

「いきしな」というのは、「行く途中」とか、「通りがかりに」といった意味の方言です。「これといった用のない時でも気軽に立ち寄ってくれると嬉しいなあ…」という思いが込められています。縁あって知り合え、佳いお付き合いをさせていただいている石野さんとのように、お客様とも良いご縁に恵まれ、又、生まれたご縁を大切に育んでいきたいと思っています。

又、当店が信頼を寄せ、お奨めしている蔵元のお酒をご家庭で、又料飲店さんで召し上がって戴いたお客様が、「今日も色々あったけど、無事一日を終える事が出来、こうして美味しくお酒に酔えて、有り難いことだなあ…」という気持ちになってくれれば幸せです。

更に地酒処叶屋は、私たちの商いが、結果として後世に残したい日本の酒文化の継承に、微力ながらも加わる事が出来れば、酒屋冥利に尽きます。